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2004.02.19

何列目の人生

図書館で借りていた池内紀著「二列目の人生 隠れた異才たち」
(晶文社 ; ISBN: 4794965664 ; (2003/04)) を読み終える。

大上宇市―もうひとりの熊楠
島成園―松園のライバル
モラエス―ハーンにならない
中谷巳次郎―無口な魯山人
西川義方―天皇のおそばで
高頭式―先ズ照ラス最高ノ山
秦豊吉―鴎外の双曲線
魚谷常吉―包丁とペンと
篁牛人―志功を見返す
洲之内徹―宙吊りの思想
尾形亀之助―賢治の隣人
福田蘭童―尺八と釣り竿
小野忠重―版の人
中尾佐助―種から胃袋まで
早川良一郎―けむりのゆくえ
橋爪四郎―もうひとりのトビウオ

以上16人の挿話。
左側は全員名前すら知らなかった。隠れていない方の才人は、昔から関心がある
人が何人もいるのに!ハーンも賢治も9割は読んでいると思うし、熊楠も顔が似
ているのもあって、関連本は大体読んでるのに。

★ ★ ★

あとがきによると「二列目」は記念写真になぞらえていてるのだそうだ。
卒業写真では、最前列に教師、級長や優等生。2列目には弁当喰うのが早い子、
いつももててる子、ポスター描きでは誰にも負けない子。なんて、写ってません
でしたか、と。

さとなおさんは彼らをプロジェクトXで流れる地上の星になぞらえていたが、
頷くばかり。

再評価しようと力説しない筆者の一歩引いた語り口は、読者にも興味があれば調べ
てみて下さいという物語の扉を開けているようです。

モラエスの日本語文法の話は、同時に読んでいた金田一春彦の「ホンモノの日本語
を話してますか?」
にも、似たようなことに触れていたので、印象深かったですね。
(金田一は、他の言語より優位であるとしていて、これについては別の機会に考えて
みたいと思っています。)

おヨネとコハル、日本精神は近いうちに読んでおきたいし、阿佐ヶ谷にある小野忠重
版画館にも一度訪ねてみたいですね。

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