万之丞の墓碑銘
たまたま手にした週刊新潮の今週号。墓碑銘に万之丞。
巻頭グラビアの森山大臣の国会中の内職の写真。写っているのは、
写真展のチラシ。その中に伊藤美露写真展「野村万之丞の日本楽」。
こんなところに!
万之丞を追悼する文章をあらためて読む。
源次郎さんの刻々是好刻(6/13)コメントの「著作権問題への取り組み」
を彼がしていたことを知る。やはり、「彼の死で振り出しに戻るのでは」と
いう危惧を募らせている。
雅楽の稲葉明徳さんのサイト、aomugioさんのサイトなど読むと、影響
力の強さも知る。
やはり、彼は狂言師というより、プロデューサー。狂言師のなかで、熱さを
感じるような人は、彼しかいないという評もあった。まさにその通り。人を
率いる熱意と力は、他の狂言師にあるのかどうか。
狂言の演者としては好きではなかったし、権力志向にも感じることもあったけ
ど、これからの狂言についての道筋を考えて導く力は彼にしかなかったと思う。
流派を率いて流派の利益を調整、繁栄させる能力こそ、トップの求められること。
事務方の親分なんですよね。この世代で彼に代わるような素養のものはいないなぁ。
狂言の家の出身者に睨みを利かせられて、雑事に長け、政界・学会・経済界にも
顔の利くような人間は。
来月に早稲田の大隈講堂で楽劇葬だとか。近年出来た楽劇学会。学会として
まだ足場固めの段階だったと思うので、痛手だろう。
☆ ★ ☆
うちの先生は正反対な生き方だよなぁ。役回りはそれでいいのと思うし、弟子と
して接して、狂言のよさを感じ取る分にはいいのだが。。。。
☆ ★ ☆
これでしばらくは、万之丞の追悼関連はおしまい(のつもり)。
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