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2005.01.23

足の裏の飯粒

会場が円形の千種小劇場と言うこともあり、衝動的にavecビーズの第2回公演へ。
朝は仕事場、昼名古屋のアンスパ喰って千種入り。終演後また仕事場へ。
神とはとか、自分の存在とはとか。芥川の藪の中みたいな、どれが真実かと言った趣。いつもの様に台本を買っているので、後でゆっくり読もう。

☆ ★ ☆

芝居は勿論だが、パンフで北村想の小品が読めるのがなにより楽しい。
今日の公演パンフの「正常と異常」と題するメッセージよりも、チラシの中に見つけた、総合劇集団俳優館の「十一人の少年」(演出・右来左往)に寄せている北村想の一文が面白い。

劇作家の登竜門、岸田國士戯曲賞を「足の裏の飯粒」。つまり貰っても喰えないシロモノであったと、言ってのけるところ。文藝春秋の芥川賞や直木賞は広告塔になるけど、岸田國士戯曲賞は広告にもならないし、芝居で儲かるのは小劇場のシステムでは難しいよなぁ。北村想は岸田への恩返しとして、彼の作品をモチーフに作品を上演してるので、シロモノ発言は彼なりの岸田への愛なんでしょう。

☆ ★ ☆

名古屋の狂言師、小三郎さんや佐藤融さんらもこの俳優館へコメントを寄せているんですが、優等生的なコメントで笑ってしまいます。ふふふ。「歌うが如く語り、舞うが如く動き」は狂言そのものでしょう、小三郎さん。舞台上では狂言も演劇も同じですけどね。

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