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2005.01.07

ポピュリズム発見

北村想は好きな劇作家の一人。彼の芝居も戯曲も好きだが、2003年にプロジェクト・ナビ終了後、毎度公演チラシの裏面のエッセイが読めなくなったのが寂しく感じていた。
今日、ふと伊丹の想流私塾関連で「空の驛舎」という劇団の作・演出の中村賢司中村猿日記のリンク先を見たら、北村想のHPの名を発見。ナビロフトのHPの所在は気に掛けていたが、想さん本人のもあったのか。

ほぼ毎日、北村想のポピュリズムというエッセイも拝める。嬉しい。ついつい過去ログを読み耽ってしまった。夏には「武悪」をシェイクスピア風にアレンジしたものを作っていたと分かる。チェック漏れしていた。残念。

(2004年8月27日(金)の「狂言の合理」で、狂言で扇を腰に差すことについての古典の合理性を述べてます。役者は手ぶらだと不安で、小道具を持つことによって安堵すると。

10年ほど前、当時のニフティ・サーブのフォーラムでの書き込み(新作狂言「こぶとり」についてだったか、名古屋でやっていた一人芝居の企画だったか忘れてしまった)が縁で数回メールでのやりとりをしたことがあって、狂言の武悪について「ひじょうに刺激的でありました。シリアスとファルスを、かくも大胆に構成して、劇文学を成立させているところに心胆凍りました。」と語っていたのを思い出した。そのとき、古典芸・伝統芸の強みと弱みを学ばせてもらったとも言っていたっけ。

時流より自流という北村想が、ポピュリズム(大衆迎合主義)と題することが何とも彼らしい。

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