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2007.07.08

THE BEE日本バージョン(2007/7/7@シアタートラム)

プラチナチケットをえんぺのチケットレスキューで譲ってもらい、THE BEE日本バージョン(2007/7/7@シアタートラム)16時の回へ。

今までのを見ると、野田の芝居は、赤鬼にしろRIGHT EYEにしろ、少人数の番外公演の方がいい。演出が刺激的で、芝居の可能性、奥深さを知らしめてくれる。旧態の芝居が如何に、退屈で、役者の独りよがりに振り回されたり、言葉や音楽に頼り過ぎたりしていることが、良く分かる。今回の舞台もそんな期待に違わず、面白かった。

新しい型、観客の想像力への挑戦が、見事に引き締まったものとしていた。客席がずっと息を呑むことが出来る1時間強という長さも丁度いい。野球や相撲のように、のんびり観戦するスポーツの試合ではなく、サッカーの試合のような程よいもの。これ以上長ければ、見る方も疲れるだろうが。

原作は20年以上前に読んだっきりで、ディテールは覚えていないが、脱糞や失禁などの筒井康隆の狂い方の文体を見事に芝居で表現していた。原作との興味は、どうこの舞台を納めるかだった。幕のないスタジオのようなステージで、単なるフェードアウトで終わらせることはないと思っていたので、最後のあの紙をくしゃくしゃにしてすべてを包み込んでしまう一種のオブジェが、ゴミのようで一気に現実へ舞い戻させていく。

反戦のメッセージだとかあるのかもしれないが、それよりも芝居と言うものの可能性を伝えたいのではないかという思う。TVのニュースのシーンでしばしば消音させるところがあるが、台詞の意味を音で文字に変えるんじゃない、見て感じてくれというメッセージという気もする。ロンドン版が完売していないのは、忸怩たる思いだろうな。ロンドン版も出来れば観に行くつもり。日本版よりも何とかなりそうだし。

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