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2007.09.13

クツクツ、クツクツ

素人会や新作狂言を除いては、ホールで古典の狂言を見るのは何年振りだろう。多分確かござる乃座を立ち上げる前の打ち合わせで三宅坂で集まった、20年前の国立劇場以来かも知れない。

頭の中では、狂言は能舞台の方がシックリ来ると思っているから、どうしてもホールで狂言はそれ自体で切り捨ててしまう。初めて見ようと思っている方には、近所のホールの方が能楽堂より敷居が高くないと思うのは理解できるが、やっぱり能楽堂を奨めるな。

☆ ★ ☆

2007/9/12 @大田区民プラザ
万作の会「狂言の夕べ」

蝸牛 太郎冠者:野村万作
   主:高野和憲
   山伏:深田博冶

仁王 博奕打:野村萬斎
   何某:石田幸雄
   参詣人:高野、月崎、竹山、岡
   男:野村万之介


今年の万酔会で仁王の有徳人を演るので、躄役の先輩と観に行く。仁王はうちの先生のシテで見て以来。

曲の前に、石田さんの解説30分があり、見事に轟沈。すみません。客席の3割が狂言初体験とか。ふ~~~ん。なら、この番組はいいかもな。

蝸牛は、う~ん。山伏がもうちょっと軽いか重いかしないと詰んないな。後見で座っていた良乍さんの蝸牛の山伏を、ふた昔前、万の会(万之丞・万作・万之介の万蔵家門下の素人会)で見たことがあるが、あの飄々とした山伏が蝸牛の山伏だよな。
万作さんは、人間国宝として恥ずかしくないように勤めていらっしゃいました。

仁王。頭巾が落ちるアクシデントがあったものの、ちゃんと受けてたな。
躄は遣り放題。先生、全部美味しいところを持っていきました。

万作、万之介の兄弟2人が居なかったら、4000円は払えない。
何とか養生して、末永く舞台に立っていて欲しいと改めて思った。

☆ ★ ☆

今回の目的の有徳人観察。石田・有徳人はさっぱりしていて、稽古のお浚いにはならず。石田さんにしろ、深田、高野両氏にしろ、あっさりしてて面白くない。そこまで指導してもらってないのかな。

岩波の「狂言 三人三様」でだったか、万作さんが「弟の万之介は、親父(6世万蔵)が完成した時に稽古をつけてもらっているからなぁ」というようなことを言っていた。多分、その通りで、上二人とは違った味があるのはその所為もあるかもしれない。

その芸を直で教われるのは、本当に幸せだ。

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