第19回万之介狂言の会で、轟沈
11/23(祝)は第19回万之介狂言の会へ千駄ヶ谷へ。
今年は渋めの番組。油断すると、休憩前の2曲は轟沈するかもとの不安が過ぎった。案の定、人間国宝の語りを子守唄にして舟を漕いでしまった。あああ。
☆ ★ ☆
「入間川」 大名 野村万之介
太郎冠者 高野和憲
入間の何某 石田幸雄
「菊の花」太郎冠者 野村万作
主 深田博治
素囃子「楽」大鼓 安福光雄
小鼓 鳥山直也
太鼓 小寺真佐人
笛 栗林祐輔
「鬮罪人」太郎冠者 野村萬斎
主 野村万之介
立衆 石田幸雄
深田博治
高野和憲
月崎晴夫
福田成生
入間川のような言葉遊びの曲で見所の心を掴むのは腕の見せ所。こういう曲の大名や主は、なかなか萬さんや万作さんでは生臭くなって鼻に付くし、かと言って、若手がシテだと学芸会になり易い。万之介先生はこの曲が好きなのかなぁ。今度聞いてみよう。
菊の花。轟沈して、最後の草履の一節しか見てない。。。。
鬮罪人は多分、万蔵家では万作さんの太郎冠者で以前見た記憶がある。その時も主は万之介先生だったか。。。メモが残ってないので分からん。
当日のパンフで「武悪」「止動方角」と並んで「三主」と称せられる重い位の主なのだが、今回のはなかなか引き締まった主だった。萬斎の太郎冠者がちょっと軽すぎたというか、阿るような感じだった気もするが、どうなんだろう。彼の舞台を追っかけて見ている訳ではないが、重くなく、しかし厚みのあるようなものは演じているのかなぁ。どれもこれも似た感じに見えてしまうのは、気のせいなのかなぁ。。。
☆ ★ ☆
ちなみに鬮罪人の立衆。福田さんが出てたんで、ついつい他の立の方々と比べてしまった。様になってるわ。下手な玄人より数段上手いと先生がいつも言うのは、福田さんのことです。
来年は20回。節目になるので、大きいのをと期待しているんですが、どうなることやら。
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