酒の功徳、狂言の功徳
今日(2008/7/10東京版)の毎日新聞夕刊の社会面名物コラムの出だしにに、狂言の文字を見つけた。
おう、社会面で狂言は、リリース物や地元ネタ以外では珍しいなぁ。しかも、一部端折ってはいるが酌謡の詞章まで引用しているではないか。と、感心していたら、署名は同期(狂言研と毎日新聞の両方)塚田だった。名古屋に赴任中だったと思ったら、東京版にも書く機会があるんだな。昨年、大阪のデザインセンターのよこたしぎさんがこの欄を担当したときは、確か3か月の持ち回りと言っていたな。以前はどうだったかと思ったら、先週はNHK土曜ドラマのネタのやつか。この時は、署名まで気が付かなかった。
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この酌謡の全文は、「酒はもと薬也。世はまた人の情け也。浮世を忘るるも。ひとへに酒の徳とかや。」
今回のコラムでは医師兼利き酒師の立場で地酒の普及に取り組む山本さんの話を出しているが、ボクの知っているエピソードでは、ビールメーカーの入社試験の面接でこの酌謡を謡って入社を決めた先輩がいる。
酌謡が入社試験合格の決め手になったかは分からない。でも、この話は新入生の勧誘に苦戦していた狂言研にとっては、このエピソードは少しは有効だったと思う。少なくともボクが大学にいた現役時代は、必ず面白おかしく吹聴してたな。その甲斐もあったからか分からないが、当時は部員数20人前後と大世帯になっていたんだよね。
こんな話は、酒の功徳じゃなくて、狂言(研)の功徳か。
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