古稀の三番叟(第20回万之介狂言の会 2008/10/13)
昨日は、第20回万之介狂言の会へ。国立能楽堂を彩る開設25周年の幟に、翁の面があり、この日の番組の翁式の三番叟といい組合せだなぁと感じる。
古稀の三番叟。見慣れている躍動感のあるそれとは、全く別物。翁を待つ間、肩で息をしているような気がするし、烏飛びも漸くだったり、途中よろめいたためか囃子と鈴の拍子が裏返ったところもあったり、全体的にたるい感じもしたのも確かだが、それが悪いといか良いとか言うものではない。昭和の香りのする、商売っ気のない、そんな三番叟だった。烏飛びについては、以前万作さんがDVD撮影の時に、上手く飛べなくて撮り直しをしたくらいですからねぇ。
小傘は初見。石田さん良い味出してるなぁ。でも、轟沈してしまいました。
☆ ★ ☆
第20回ということで、主宰の万之介先生ご自身がパンフレットに挨拶文を書かれているのだが、これが先生の口調そのもの。一読の価値ありですね。これからは「分相応」と宣言しているのが嬉しい限り。昨年暮れの万酔会の打ち上げで、「20回まで」は頑張ると意味深なことを仰っていたので、気に掛かっていたんですよね。
☆ ★ ☆
第20回万之介狂言の会(古稀記念)
日時:10月13日(祝) 午後2時開演(終演予定:午後4時頃)
会場:国立能楽堂(千駄ヶ谷)
演目:
「翁」 翁 :野村四郎
千歳 :野村昌司
三番叟 :野村万之介
面箱 :高野和憲
笛 :一噌仙幸
小鼓頭取:大倉源次郎
脇鼓 :田辺恭資、古賀裕己
大鼓 :亀井広忠
地謡 :浅見真州、浅井文義他
「小傘」 僧 :野村萬斎
田舎者:深田博治
新発意:野村万作
立衆 :野村万之介、高野和憲、月崎晴夫、竹山悠樹、石田幸雄
« 11年前の姿に悶絶 | Main | マンセー本 »
Comments