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2009.02.04

おくりびと凱旋公演

昨年見損なって気になっていた「おくりびと」。納棺師が主人公ということしか前知識がなかったのだが、丸の内ピカデリーで凱旋公演していることを知り、覗いてきた。

葬式はつい最近その渦中にいたこともあって、細かいディテールに肯けることも強かった。主役のモックン、気品と哀愁ともに滲み出ていていい。気品、格は普段の人間性が顕在化されるのだろう。同じ世代の男として、妬ける。いろいろ知らべてみると、この映画がモックンの15年来の映画化の思いが実った物だという(糸井と中沢との鼎談は読み応えあった)。これも衝撃。。

また身体もしこふんじゃったの時の貧弱なものから見違えるものだった。これもガツンときたしなぁ。


脇を固める山﨑努、笹野高史がこれまたいい。広末は臭いが、これはこういう幼児性を求めた配役なんだろうと、勝手に納得している。(今、公式サイトを見たら、当初設定の30代後半のいい女優が居なかった模様。ふむむ。)

山﨑努、伊丹十三の「お葬式」も良かったが、これもまた存在感がある。ふぐの白子を啜りながら言う「旨いんだな、困ったことに」が耳に残る。普段の演技の緊張感をこのギャップで絶妙なバランスを取っている。

☆ ★ ☆

父の葬儀の時も思ったが、死体が穢れという思いがしなくなったのが不思議だ。納棺時や焼き場で父の顔を触ったが、怖くなかったんだよなぁ。昔、子供の頃は、祖母や祖父の亡骸に恐怖を感じたのが嘘のようだ。何でなんだろうなぁ。

☆ ★ ☆

山﨑努についてもちょっと調べてみると、役に対しての彼のポリシー「一つの役を何度も演じていると飽きてしまうから」という理由で、同じ役柄は二度と演じないは感心するばかりだ。常に一発勝負の勝負強さ、強烈な集中力があるということか。

「俳優のノート―凄烈な役作りの記録」が文春文庫から2003年に出ているようなのだが、もう絶版らしい。オークションでは凄い値がついてビックリ。入手したいな。

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