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2009.09.06

ネットと活字と真実と

MagmellのFeliceさんのhydrargyrumと題する2009/9/4の日記に、「WEBは便利だが万全な情報源ではない。嘘を見抜き、記載漏れも多いと認識して使え」という意味のことを書いている。彼女が言及した一因は、「日常の消毒薬等からの水銀中毒の有無」について、中毒事例があると記憶しているのに、ネット上では記載されていないということ。今回、反証例をネットで提示しようとしたのだが、手頃なテキストがWEBに載っていなかったようだ。

情報の信憑性はネットも活字も関係ない。僕自身は常にそう思っている。情報にはバイアスが掛かっているもの。ニュースソースの裏付けはしろ。情報源は3つ以上に当たれ。新聞記者の新人は、先輩から必ず忠告を受ける。それと同じ様なことを確か毎日新聞出身の松永和紀の「メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 (光文社新書) 」(光文社)でも、メディアリテラシーを身に着けろというようなことを言っていたな。

活字だから正確かと言えばそんなことはない。以前、川崎市民ミュージアムの企画展「日本の幻獣-未確認生物出現録-」(2004)を見たが、その中で明治期以降の新聞で「ツチノコ発見」など朝日も毎日もデカデカと掲載された新聞が展示。これらの資料を見た数百年後の未来人が「大新聞に載っているのだから、20世紀の日本にはツチノコが居たのだ」と勘違いするかもしれないのだ。

実は学生時代に、狂言で似たような調査での失敗を指摘されたことがある。当時の狂言の公演状況を調査してみようと、能楽タイムズの公演案内を元に集計した。遠い曲や頻繁に掛かる曲などを分析したら面白かろうと言う訳だ。この話を武司(現・萬斎)にしたところ、「能楽タイムズに載ってる公演の何倍も舞台がある。能楽タイムズだけじゃ意味が無いよ」との返事。まぁ言われて見れば、「学校公演」「素人会での公演」など様々なものがある。千作翁や万作さんの本でも、年に何百という舞台をこなすと書いているのだから、全ての公演が活字となって情報が整理されていないのだ。調査目的の情報を集めるとすると、各流派、各家の事務方に、公演スケジュールを確認して、データを整理するしかないのだ。

奇特な方が調査してくれたら面白いとは思うが、税務署の目が光ったり、いろいろな詮索が入ったりするだろうから、中々難しいのかもしれないなぁ。

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