自転車キンクリートSTORE「富士見町アパートメント」(2010/3/13@座・高円寺1)
初めて行きました「座・高円寺」。知らぬ間にこんな手頃な公共の小屋が出来ていたんですねぇ。芝居の「富士見町アパートメント」は日経夕刊で紹介されていたのがきっかけ。期末の仕事対策で週末は何もいれていなかったし、+eのすぐチケの残席があったんで行くことに。AB両方ではなく片方にしようかとtwitterで両方見た方に聞くとBの方が好みと言う答えを聞いていたのだが、無理して一往ABの両方を一日券で通して見る。
☆ ★ ☆
自転車キンクリートSTORE「富士見町アパートメント Bプロ」マチネ
企画・演出:鈴木裕美
「リバウンド」作:鄭義信
平田敦子 :瑞穂(DVされている女)
池谷のぶえ:菊子(アパートの部屋の主)
星野園美 :弥生
男の声 :久松信美(DVの夫シュウ)
「ポン助先生」作:マキノノゾミ
黄川田将也:杉森ハジメ(期待の新人漫画家)
西尾まり :稲垣佐緖里(杉森担当の編集者)
山路和弘 :山崎ポン助(漫画家の大御所)
自転車キンクリートSTORE「富士見町アパート Aプロ」ソワレ
企画・演出:鈴木裕美
「魔女の夜」作:蓬莱竜太
山口紗弥加:真島友紀(新進女優)
明星真由美:進藤さゆり(マネージャー)
「海へ」作:赤堀雅秋
井之上隆志:岡田響(自殺した男の弟)
入江雅人 :伊藤稔(自殺した男の中学の元同級生)
清水宏 :金子幸二(自殺した男の中学の元同級生)
遠藤留奈 :ミカ(デリヘル嬢)
久保酎吉 :土井(アパートの住民のじいさん)
☆ ★ ☆
ジテキンの鈴木裕美演出を見るのは法王庁の避妊法、絢爛とか爛漫とか以来か。AB両方見たが、僕自身もBの方が楽しめたなぁ。Aは「魔女の夜」も「海へ」も、見ていていらいらしてしまった。我がままな登場人物、理不尽な展開にあんまり共感できなくなっているんだろうな。歳のせいか。「魔女の夜」の場合、登場人物の優位性が逆転したり、ミステリの楽しみもあるのだろうが、客席不在な気がしたし、「海へ」は入江の淡々さが、NHKのサラリーマンNEOを連想させてしまって、入り込めなかった。舞台上でエロビデオの喘ぎ声聞いてもつまんないしなぁ。演出もこの手の本は得意じゃない分野なんじゃないだろうか。勝手な憶測だが。
一方Bプロ。これは芝居を純粋に楽しめた。「リバウンド」の巨漢3女優。始めから圧巻。一緒に見た妻は、あの肉体は肉襦袢なのかと、ずっと目を凝らして見ていた。弥生役の星野園美を気に入ったみたいだ。映画の「ヘアスプレー」でもそうだが、オデブのダンスや歌は何であんなに微笑ましいのだろう。
「ポン助先生」。以前、そとばこまちで見た「マンガの夜」みたいな話かと予想してアンマリ期待していなかったのだが、山路和弘の怪演が炸裂。これだけで楽しめた。
他の3作でもそうなのだが、舞台に上がらない人物(「リバウンド」ではシュウ、「魔女の夜」では男、「海へ」では自殺した男)が話の一端を握るのだが、「ポン助先生」では二見編集長の伝言がいい。ああ、いい。クドイかもしれないけど。


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