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2010.10.17

神は細部に宿り、真実は細部に宿る

手紙の書き方では苦い思い出がある。
二十歳のときに、後輩から手紙の宛名の書き方を知らない人がいると言われた。直接名指しはされていなかったと思うが、身に覚えがあった。彼の住所は○○町○○ △△ △△方。二十歳になるまで下宿先に手紙を出す習慣の無かった私は、何も考えずに「○○町○○ △△ △△方 □□ □□様」と宛名書きをしてだしてしまったのだった。

さて、何でこの「様方」の失敗を思い出したかと言うと、「行」を「様」に変えるのは普通じゃないの?を読んだからだ。このコメントの中に、様や御中の書換えが手間とか陋習だというものがあり、はたまた、こんな些細なことをマナーとか常識とか言って、優位に立つ心根が嫌いだなどという言説まで出て暗澹たる気分になった。

このトピ主のように昔からの手紙の書き方の常識が欠落していても、残念な躾をされた人なんだなと思うくらいで、別に気に留めない。でもねぇ、見ている人は見ているんだよねぇ。どこまで気配りが出来ているかとか、こんな詰まらないところに現れる。飯島勲の「小泉元総理秘書官が明かす 人生「裏ワザ」手帖」でも、六曜に始まって履歴書の職歴、トイレや台所の汚れ具合、免許の番号に至るまで情報の細部についての言及をしている。実際に靴の汚れで身分をチェックされるから気をつけろという処世の話は、大抵の人が知っている話だろう。靴は履ければ十分ではなく、そこまで気を配れるかということ。

神は細部に宿る(真実は細部に宿る)

God is in the details

20世紀ドイツの建築家のミース・ファン・デル・ローエが言った言葉だという説もあるが、定かではないらしい。美術をやる方々がよく使われる言葉だが、社会一般に通じるねぇ。

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