第22回万之介狂言の会(2010/10/24)
先週末は万之介狂言の会を観に千駄ヶ谷へ。お金を払って見る先生の狂言は2年振りだ。こう書くと只で観ているのかと勘違いされそうだが、いつも稽古で間近に見ているから。稽古も稽古料を渡しているから只ではないんだけどね。
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日時:10月24日(日) 午後1時~@国立能楽堂
演目:
「井杭」 算置 野村万之介 何某 石田幸雄
井杭 野村裕基
「清水座頭」 座頭 野村万作 瞽女 野村萬斎
「鈍太郎」 鈍太郎 野村万之介 下京の女 深田博治
上京の女 高野和憲
井杭は昔、小三郎君が井杭、万之介先生が何某、又三郎さんが算置で見ている。あの時、先生は扇でバンバン小三郎君の頭を叩いていたんだが、今回の石田さんの何某は寸止め以上に止めていたなぁ。こつんと叩いてもいいような気がしたが。その方が愛情を感じる気もするのだがどうだったろうか。先生の算置は、格好はそれらしいが、あんまり持ち味がでない。役に拘束されてしまうのは今一なのか。
万作萬斎親子の清水座頭。綺麗なのだが、一時期轟沈してしまった。気が付いたら橋掛かりに瞽女が立っていた。狂言の内容と同じご夢想の女だ。ああいう綺麗な狂言は万作さんは好きなんだろう。
さて、この日の圧巻は鈍太郎。この曲を嫌う女性も多いのは知っているが、でも面白いんだよねぇ。先生の女心を弄ぶところもいいのだが、最初に下京の女に脅かされて肝を潰す仕草は一番だ。これだけで元取れたと思う。
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久々に他の公演のチラシを見る。忠三郎さんの会の番組を見て驚く。忠三郎さん、鎧の語だけ? 千作翁も最近は子供の演る小曲が多いんだけどねぇ。よる年波か。。。
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