野村万之介先生を偲ぶ会(報告6)
2011/2/22の野村万之介先生を偲ぶ会@ホテルフロラシオン青山のボチボチ報告の6回目。(これまでのは、報告1、報告2、報告3、報告4、報告5)
今回は、偲ぶ会の式典の式次第をここで紹介しましょう。
会場に入って献花をしていただき、19時過ぎから「開会の辞」。
続いて、「代表発起人挨拶」。発起人を代表して万酔会の最長老で、万之介先生と一番長く稽古のお付き合いをした濱田先生(今は定年で退官されていますが、名古屋大学で独逸語の教鞭を取られていましたので、我々万酔会社中では先生の敬称をつけて呼んでいます)がされました。私は会場の外で諸々の雑務をしていましたので、会の中盤までは生で拝聴していません。後日録音を確認したのですが、濱田先生らしい実直な語りだったと思います。
この発起人挨拶で触れていなかったかもしれませんが、濱田先生他、名古屋大学のドイツ語教師であった池田信雄さん・池田香代子さんご夫妻(池田香代子さんは「ソフィーの世界」の翻訳者)をはじめ仲間たちが万之介先生の初期のお弟子となります。きっかけは、オーストリア人で名古屋大学客員教授のフォルクマル・コレルさんが中心となってお稽古を始めたそうです。彼らと先生とのお付き合いのことは、万之介狂言の会のパンフに書かれています。特に第7回の池田香代子さんの”「問うな」の万之介師匠”は是非呼んで頂きたい物です。
発起人の挨拶の後は、先生所縁の方々のお話。
筆頭は亀井忠雄師。万之介先生と言うより、「ゴロちゃん、ゴロちゃん」という幼馴染の頃の話や先生の苦い思い出、三番叟の稽古風景を取材したNHK特集のドキュメンタリー「ここに継ぐもの」を羨ましく見ていた時の話などを語ってくれました。
今から思えば、先生と呑んだときに能楽師の先生方で話題に上るのは、シテ方よりも囃子方の先生のことの方ばかりでしたねぇ。
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偲ぶ会の報告シリーズはもう暫く続きます。
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