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2012.12.25

万之介先生三回忌

今日は万之介先生の三回忌。万酔会メンバーは三連休初日に墓前に集まり、夜宴を開いた。親族の方々もその日に供養のお集まりをされたそうだ。私は仕事が終わらないので宴会のしかも一次会のみ参加。墓参は連休最終日にチャリで愚息とお参りすることにしたのだ。

3日くらいでは、墓掃除の方々も片づけることはないのだろう。墓前には供花が賑やかに供えられていた。


■先生の墓前で泣く愚息。この後、スコップを持ってあげると、「あっ」と言いながら合掌する。

最近の愚息は、仏壇やお墓では自ら合掌するんだなぁ。不思議だ。
この日は先生の墓参の後、亡父、伯父、祖父母のお墓へ次々と梯子をしたのだが、いずれも自ら合掌。あっ、と言いながらなんだが。

先生には前日の有馬記念の報告。ご存命ならばきっと草競馬出身の内田と人気薄の外人騎手で仕留めていたと思う。ちゃんとお勉強(競馬予想)しないとダメだよと、あちらから叱責していることだろう。

狂言のお稽古を愚息にもさせたいと思うのだが、どうするかなぁ。
万之介先生から引き続きお稽古をしたT君のお子さんの稽古風景を見たら、万之介先生は小さい子には優しかったと感じた。T君も同意した。先輩が言うには、我が子が居なかったからじゃないかと分析をされていた。成程ね。

☆ ★ ☆

万酔会の宴の集まりの前に、欠席する先輩から電話があった。

今年の初めの形見分けの時、中学二年生の書道作品が大事に保管されていたのを覚えているか?

ええ。

あれな。あの秘密の謎が解けたんや。

えっ?

昔、先生と新地の寿司屋で飲んだ時に、娘が生まれた話をしたんや。娘の名を○○子としたんだと伝えると、万之介先生がな、「いい名前を付けたな。ぼくの初恋の娘の名前と同じなんだ」と披露してくれたんだ。

その初恋の人と会いたいがために、書道教室へ万蔵先生に通わせてくれと直談判したんだとか。

賞をもらったのは、きっとその時、その娘に良いところを見せようとして頑張ったんじゃないのか。その甘い思い出があるから、70過ぎまでずっと手許に大事に持っていたのじゃないか。

という推理なんだ。誰もそんな初恋の話や書道教室の話は知らないと思うよ。

以下のキャプションが形見分け後に私がメモしたここの記事。みんな何でこの掛軸が残っているのか不思議がったんだよね。

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■「陽生じ天地春となる」は中学の書初めの定番ですね。表装してあった軸は一本。落款もしてあり、表彰もされていたよう。防腐剤の入った袋にしまってあり、何でこの書だけが残されていたのだろうか。溺愛されていたご母堂梅子婦人が大事にしていたのかもしれない。

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その晩の宴席上、今の話を先輩に代わって披露すると、感嘆の渦の後で、女の大先輩が一言。

「先に死んじゃうと、何言われるか分からないわよねぇ。」
そうかもねぇ。


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