この道中盤
今日は亡き万之介先生の生誕75周年(ついでに言うと、我が家の結婚5周年記念日。でも何もしません)。今月のどこかで、お墓参りに行くつもり。
さて、3月末にも触れたが、3/25の夕刊から東京新聞(中日新聞)で万作先生の「この道」(60回連載)が始まっている。
昨夏は日経の私の履歴書で兄・萬師の連載があり、そっちの方は電子版で毎日読んでいた。今回のこの道は、電子版で読めるかと思ったら、読めない…仕方なく、毎夕駅の売店か新聞販売店で50円払って読む毎日。幸か不幸か、連載中はずっと仕事で忙しく駅の売店に毎晩寄れるので、1日も欠かさず読んでいる。もう滅多に新聞のスクラップなぞしない身なのに、しっかり切り抜いて4回ごとにA3判でPDFにスキャンする有様だ。
学生時代までは万作師の著作は全て読んでいたし、最近では狂言 三人三様は一応目を通しているので、目新しいことはないと思っていた。が、いくつか知らなかったことも書かれていて、それなりに楽しんでいる。
萬師の芸大進学時の背景は、以前ご本がどこかの夕刊で書かれているものと違っている気がするが、萬・万作両師の家についての考え方の違いが垣間見える。確か萬師は兄弟で同じ道に進むのを仲違いするのを夫と義弟の様子を見て母が危惧していたというエピソードを語っていたと思う。萬師の著作は万作師に比べると量的に少ないので、この話は特に印象に残っている。長男と次男の違いと言うのもあるかも知れない。
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6回目の項で、萬斎師は反抗期が無かったけど、大人になった今の方が反抗期じゃないかと言う。素人弟子に対する発言を何回か聞いていると、そうなのかも知れないと思っていた。万作師は10年後20年後の万作一門の姿を想像しているのだろうか。今後の連載に期待しよう。
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