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2016.09.26

万乃会(万酔会)ご来場御礼と「手を振る太郎冠者」

足元の悪い中、第29回万乃会(万酔会)にご来場ありがとうございました。
また、倅の初舞台「痺」をご笑覧いただき、お蔭様で何とか倅もシテを勤めあげてくれました(ハプニング(後述)もありましたが)。本人に代わりまして厚く御礼申し上げます。

見に来ていただいた方々の感想を聞くと

「見所のみんなが、○○君のファンになってましたよ」

「みんな持って行ったね!」

「誰も主人の前ちゃんのこと覚えてない」(山ノ神も同じことを述べる)

「良くあんな長台詞覚えられたね」

「3歳(チビですけど、5歳です。念の為。)?もう、頑張ってるねぇ。お婆ちゃん、ドキドキだわ」(知らないおばさん)

この知らないおばさんは、舞台を見たがら泣いてたそうです!

えええええぇ。

☆★☆

いやはや、親の私が言うのも何ですが、倅が何を喋っても、ドカーン、ドカーンという感じでした。
温かい目で見守っていただいて、倅は倖せものです。

☆★☆

私が名宣りをして、太郎冠者(倅)を呼び出すのだが、この時の立ち位置(常座)がいきなり高過ぎる(前過ぎ)ところに立ちやがった。家での自主稽古では立ち位置が狂うのは仕方ないけど、開場前に確認させたんだけどね…

それよりも驚いたのが、「お前に」の後あたりで、見所に手を振ったんですよ!

学芸会じゃないんだから…

あああああ。

【注】倅の名誉の為に付け加えますと、手を振ったとは言っても、「手は構えの形で、女の子みたいに手首だけ上向きにして振ったというものです」

誰か倅に手を振ったのか????もう余計なことをしやがって。と思いましたわ。

その前からキョロキョロしてて、何してんだと思ったらこのザマ。後で聞くと、お母さん(山ノ神)を探していたようです。見つからなかったらしいです。
そっか。子供はお母さんを探すのか。

プロの場合は、お母さんは楽屋に居るから、こんなことは起こらないね。う~ん。勉強になった。これから小さいお子さんと狂言を親子共演する方々に忠告です。舞台に上がったら、お母さんお父さんお爺ちゃんお婆ちゃんを探さないこと。ちゃんと言い聞かせましょう。

☆ ★ ☆

でも、この手を振る姿が、見所の心を釘付にしたようです。分らんもんですな。

繰り返しますが、その後から、倅が何を喋っても、ドカーン、ドカーンという感じでした。

☆ ★ ☆

倅の大物っぷりはもう一つあって、この手を振るアクシデントの後に絶句。後見座を振り向いて「台詞付けて」という素振り… あちゃー。

まぁ、この2つの事故を起こした後は、段々と調子を上げて行ったかな。こちらも大きな声を出して、声を出すように仕向けたしね。

ホントまぁ、ぐったりです。

☆ ★ ☆

ここからは舞台の様子のスナップを載せます。


■開演前に、立ち位置の確認。ん?してないな。


■楽屋でお辞儀の型の確認。


■良乍さんに肩衣を見せる。この兎を波の画は良乍さんの手のものかな。


■親子揃って。


■お幕。こんなにくっついていたのか!


■橋掛かりを行く親子


■私の名宣り


■倅の座った位置は良し。横板にだけは座るなとキツクいったしな。


■呼出


■倅「お前に」


■出て早々、キョロキョロしやがる…


■ここから「これは迷惑な事を…」と独白シーン。


■作病中(仮病)


■痺の呪いをしてもらう


■そんなお呪いじゃ治らんで


■親譲りの痺の由来を堂々と語る


■どや!と言う訳


■主人の語りを殊勝に聞く


■嘘がうまくいったかな


■慮外ながら手を引いてくだされ


■静かに静かに

☆ ★ ☆


■終演後のパーティは義母仕立ての着物で。万作先生や中村先生にも褒めてもらってたな。

☆ ★ ☆

さて、来年はどうなることでしょう。

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