私もやらかしてた万乃会(動画差替20161005)
痺の余韻に浸っている山ノ神。早くVTRが見たいと吼えている。わしの狂言の時はそんなことはなかったんだけど、まぁ子役の力だよね。動物と子役には勝てないと言うし。
そんな中、知人が第29回万乃会(万酔会)の痺の動画を撮っているということを知り、早速頂戴した。
■(限定公開)前半は正面映像(差替え分)
■(限定公開)中正映像
約10分と説明していたので、中正辺りからスマホで撮影してくれていた。勿論、シテの倅中心で、私の姿は殆ど出てこない。普通の正面からのVTRは、業者さんに撮ってもらっているはずなので、これはこれで嬉しい。
問題の手を振るシーンは36秒目あたり。先日は、ちゃんと構えをしながら手を振っていたと思っていたのだが、かなり手を挙げていたな。
これで、場内爆笑で、台詞が飛んでしまったのだろう。後見の万作先生に台詞を要求してる。
まぁ、この手を振る事件があったからこそ、見所を一気に味方につけたんだと思う。紙一重ですね。
こんなに見所を沸かせた「痺」を見たのは初めて。私は未見だけど、過年の万作を観る会で万作先生が「痺」をやられたそうですが、それも凄かったのかな?
☆ ★ ☆
私の記憶では倅の絶句1回だけだったのだが、2回やらかしていた。
この私の記憶と言うものが、如何に怪しいものか。動画を何回か見ていて判明する。
何と、私も台詞を飛ばしていた。えええええ。
全く飛ばしたという自覚がなかった。
何度か動画を見ていて、あれ変だと言うのに気が付いたのだ。
情けないことに、何回も見ないと気が付かなかったのだ。「痺」でやらかしちゃったか… きっと後見座で座っておられた万作先生もびっくりしていたに違いない。あああ、目も当てられん。
親子で演ってて、子供が間違えるのは仕方ないにしても、舞台歴30年超の父親が間抜けな台詞飛ばしをしてしまうなんて。
せめてもの救いは、倅の台詞を飛び越してしまわなかったこと。3センテンスあるうちの1センテンスを抜かしたのだ。これが全量飛ばしていたら、倅も益々立ち往生しただろうし、倅に「違うよ」と言ったかもしれない。
来年、ちょっと格のある曲をお願いしようと思っていたんだけど、難しいかなぁ…
☆ ★ ☆
正面で撮っていてくれた知人の写真も紹介。いつもは弟がしっかり撮っていてくれるのだが、今年はアクシデントがあって後半が今一の写真ばかりだったので、これもうれしい限り。
■出だしは上々
■座り位置も良し
■こうしてアップで見ると、ちょっと自信なさげか?
■左足の親指も立ってるし
■「いかないかな私の痺は親の譲りの痺でござるによって」までは自信持って言えるのだが、次が似た言い回しがあって、自信がないところ。
■作病成功の笑み
■静かに静かに
■「しさりおれ!」と叱られたところ
■最後のお辞儀
■ちゃんと主にくっついて退場(師範稽古の時は、離れ過ぎと怒られていた)ここまで良かったが…
■何と、退場時に見所をジロジロ振り返って、また見てたの?!写真を見るまで気が付かなかった!
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映像って怖いねぇ。
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後輩の早稲田狂言研のサイトを覗いていたら、今年の大隈公演は痺と柿山伏なんだって?倅連れて行ったら、ちょっとでも自分の方が出来ていると錯覚したら、「○○君の方が●●!だね」と言い出しかねないな…
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