今中先生の講演
先週末、地元の公民館市民企画事業で熊取六人衆の今中哲二氏の講演「放射能汚染と向き合うための基礎知識」を一家三人揃って聞きに行く。1週前に、たまたま講演会のチラシを図書館で見つけたのがきっかけ。3・11直後は、この手の講演会についてはチェックしていたと思うが、もう5年にもなろうというと、脇が甘くなってきたのかもなぁ。
今の東京の汚染状態のことも聞けると思って臨んだ。
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・飯館村のいま
・放射能、放射線、核分裂、福島事故
・日本も、放射能汚染と向かい合う時代になった
・汚染にともなう被曝と自然界の被曝、医療被曝
というテーマで話された。元素周期表をみんなに配って、放射線、放射能、核分裂についてのおさらいにかなりの時間を掛けていた。1時間20分のうち、50分かな。あとは駆け足。
飯館村の話は、除染に兆単位の資金が投下されて、ゼネコンに還流していることを嘆き、それだけの資金は「日本在住民すべてに被曝量評価を行い、しかるべき健康追跡調査を国の責任で行うべき」というもの。
行政の意志決定や政策実行に係る人々(=役人、政治家)に間違いや不作為があった場合には、ヒアリングを行い、個人責任を問うシステムが必要とまで言う。
全くその通りで、総括できない今の日本の仕組みがまた同じ間違いを起こしかねないと思う。原発だけでなく、戦争もだが。
山の神は本講演を聞くまでは、今中先生の立ち位置を六人衆の中で大分政権寄りと思っていたようだが、この日の講演を聞いて勘違いだったと悟ったようだ。
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本講演会で驚いたのは、若い世代の聴講が少なかったこと。爺さんばかり。何でなんだ?我が家が一番若い部類だったかもしれない。20代、30代の方々こそが知らなくてはいけないのではないのか。 学生も居なかった感じがする。怒っているのは、爺さんばかりなのか… まぁ、うちも1週前にこのイベントに気が付いたくらいだったことを考えると、告知不足なのか。
この辺のところは今中先生はどう感じているのだろう。
カンパと合わせて、未読だった先生の著作「低線量放射線被曝――チェルノブイリから福島へ (叢書 震災と社会)」(岩波書店)を買い、サインもして貰った。
山の神の妹と先生のご子息が大学のサークルの同期だったんだねぇ。不思議な縁だ。
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もう一つ驚いたのは、今福島市内では「ものを言うな」という圧力があるということ。
これも嫌な時勢になったのか…
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東京は大丈夫だと思うが、心配なのは水産関係だな。
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